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海洋研究者が今なお追っているのです。
5. おわりに
今回の報告では、研究の紹介、生活に関する紹介、史実の紹介と主旨一貫しない構成となってしまったことに少々反省しています。小説「海嶺」という題名については、その創作後記の中で、「ほとんど人目に、ふれずとも人海の底には厳然と待える山が静まりかえっているのである。」とし、人間の生きざま、つまり漂流した3名の生きざまにたとえたものとしています。自然を相手とする海洋の研究に関しても、1つの研究テーマ、1つの観測航海等は、表には出ない様々な人的、物的支援により支えられています。研究・観測に携わる人すべてが「海嶺」なのです。最後に、今回のカナダ滞在に関しても、多くの方々に支援されていることに感謝いたします。
参考文献
1)Laman,N.(1995):The Sound Field in the Farmer−Vagle Resonator. University of British Columbia
2)Farmer, D. M., G. B. Crawford(1991)Remote sensing of oceanflows by spatial filtering of acoustic scintillation:Observations. J. Acoust. Soc. Am., 90(3)、pp. 1582-1591
3)Latif, M. A., E. Ozsoy, T. Oguzand U. Unluata(1991):Observations of the Mediterranean in flow into the Biack Sea. Deep Sea Res., Vol. 38, Suppl, 2, pp. S711-S723
4)三浦綾子(1988):海嶺(上・中・下)。朝日新聞社

 

 

 

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